薬草魔女になるまでの道のり


Ⅰ.幼少期の薬草魔女Maya

私が軽く自己紹介をするならば、

「自然療法と心理療法を専門に仕事をしています」
「趣味は音楽で、ヘヴィーメタルが死ぬほど好きです」(死ぬ気はないけどね)
「そして、私は男でも女でもありません。Xジェンダーです」

こうなるだろう。
これを堂々と言えるようになるのに12年の月日を要しました。
それ以前は、生きているのか死んでいるのか定かでない人生を歩んできたように思います。

私の父はヤクザの「親分」というやつで、母は「姉さん」だったようだ。
組の系列のすごーく下の方だったみたいだけど、それなりに幅は利かせていたそうです。
父は浮気者で、私と同級生の韓国人の妹がいるらしく(現在は韓国に住んでるそう)、二股をかけていて、母がその奪い合いに勝って結婚したそうです。怖いなー。
母は、地元ではいわゆる「不良」であり、水商売の世界で華やかに生きてきました。
私は母の生き方をちっとも不良とは思わないのだけど、祖母やほかの人は違うようだ。
私は、、、不良を通り越して「第六天魔王」の覇気を感じるのだ。
不良なんてかわいらしいものではない。
だって、親分の父を完全に尻に敷いていたのだから。
その力は、私たちを育てるときにも大いに振るわれたのです。暴力じゃないよ。
愛が熱いんです。熱くて時々焼けただれる感じ(笑)

父の時代は「抗争」というものが過激で、父の戦略会議の模様が録音されたテープに、空気を読まずに「お父さん抱っこ」とせまる私の声が入っていたのを聞いたときは、恥ずかしくて死にそうになりましたが、話し方から信頼関係があるのは子供なりにわかりました。
そんな時代の中でも、父はしっかりと未来を見据えており、ある程度の結果を出したら、ヤクザはやめると母に話していたらしい。
まともな事業をしようと準備していたようなのです。

そもそも父の家系は、頭の良い人が多く、また土地持ちでお金持ちというのもあって、父は子供のころから奔放に生きてきたことが、父の子供のころの写真から見て取れました。
試験はいつも満点で、みんなのリーダー、「兄弟の中でも一番に私を大切にしてくれた」と、祖母(つまり母)は嬉しそうな顔をして教えてくれた。
でも、やんちゃな性格は治まることなく喧嘩は絶えず、気が付くとヤクザだ。
堅気の世界でヘマしてヤクザに助けられて組入りするなんてよくあることみたい。

娘として、喜ばしい職ではないが、それでも母が話す父とその仲間たちの幸せな時間は、家族愛を感じさせた。
海外国内に仲間と旅行に行ったりしていた様子がいくつも写真に残されている。
全部ガラ悪いけど(笑)

ある日、父はあっという間にいなくなった。
抗争側の威嚇射撃が見事にヒットして、この世からいなくなった。

後々色々と組の関係図を調べてみると、父は損な役回りばかりだと感じることが多く、あまりにも汚らしい人間模様に怒りも通り越してしまった。
破門という汚名までありがとうね。

おかげさまで、私たちは命からがら母の故郷に帰らなければならなかった。
それでも「むしり取ろうと」追いかけてくるのだ。
未だに家族に言っていないが、私は毎晩のように怖いものに追いかけられる夢を見ていた。

その内に、逃げるのではなく戦うことを思いついた。
追いかけてくるものに、立ち止まって戦う宣言をしたとたん、白い世界になり、怖いものはすべて消えた。
これが、のちに心理学を目指すことになる理由の一つだ。
想い一つで世界が変わることを体験したのだ。

父の仕事は、中学生の時に母から伝えられた。
私は、素直に受け入れた。
だって、子供の頃の写真に写る人物のガラの悪さに気づかないわけないだろう。
角刈りとサングラスにスーツだぞ!どんな社員だよ!

とにもかくにも、父の死以降、私たち家族は試練の連続を経験する。

そもそもが自閉的であり、保育園でも誰とも遊ばず一人で父が私のためだけに与えたおもちゃで遊んでいるような子だったようで、それは4,5歳まで続いた。
言葉も少なく、とにかく目を離すと裸になっている子だったらしい。
多分、服の肌触りが嫌だったんだろう。
4,5歳になると、自分が何をしているかわかっていたし、一人で結構だと思っていたから全く困っていなかった。
それでも、先生たちは心配した。
むしろその過剰な心配や、不必要に感じるルールがストレスとなり、拒食になってしまい小学校に入るころにはガリガリに痩せて、母と祖母を心配させた。
その時の私の心の内は、見える違う世界に浸ることだけを考えており、完全に社会や家族との関係を追い出していた。
このこと以降、私が食べないと不安になり、無理に食べさせてあっという間にデブになったのだった。

ここまでの話でお伝えしたい大切ことなのは、「想い一つで世界が変わる」ことです。
逃げているといつまでも追いかけてくるわけで、どこかで突破口を開かなければならない。
もし、悪夢を見ることがあるという方がいるならば、立ち向かうと宣言して眠りについてみてください。
ひょっとしたら、世界が変わるかもしれません。
コツは、もう逃げないと立ち止まり、振り返り怖いものを見据え、「私は立ち向かう、逃げない!私は世界を変える」と宣言し切ることです。
しっかりその怖いものを、目をそらさずに見ていると、一瞬で光の世界にいると思います。

Ⅱへ続く
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