第10話 巫女ロータスさん舞い踊る

巫女ロータス

魔女「ふわふわ軽やかなようでキッチリと繊細な動き♪優雅に舞い踊るロータスさんったら、もう尊敬しかない✨」

ロータスさん「今日は秋雨の舞ですの。自然界に秋の準備のお知らせをしなくてはですから。。。そうなのです。エレガントに魅せるためには相当な筋力と柔軟性が求められますです。そして、筋力と柔軟性というのはイメージが大切なのですです。」

魔女「我々は肉体がない分、いかに心身がイメージという軸に支えられているかわかるよねっ」

ロータスさん「一時的に身体のポイントを意識していきますが、その内にイメージ化されて無意識にできるようになります。しかし慣れからの油断は禁物。全ては連携しているため、心の想いがすぐに舞いに現れるのです」

魔女「筋肉ってマイナスの感情ですごく緊張するもんね。上の空だったり迷いがあると、それを筋肉が表現しちゃう」

ロータスさん「そうなのです。巫女は祈り。自然界への伝達者。伝える器であり、いい加減であったり、個人の迷いを自然界に発してはいけないのです」

魔女「これが、、、伝統、、、きびしか世界ばい。。。ロータスさん、この伝統を継ぐことを負担に思ったことはないの?」

ロータスさん「、、、実は昔は嫌で嫌で仕方なかったのです。私もローズマリーのように異種のネトル王子のもとでメタルバンドをやりたかった、、、舞うよりヘドバンが好きです。今も。ただ、私の種は舞い踊ること、凛とした花を咲かせて心に訴えることが容易いようにできている。その特性を生かすことで人々が健やかに過ごすのを見たときに、私は私であることを活かして生きようと決めたのです」

魔女「悟と決意だね。好きなことを目指すもよし、できることを活かしていくも良し。妖精は人の喜びとともに生きている。共通の思いで響き合うための多様な個性(種)だね。ていうか、ロータスさんメタル好きなんだね♪ヘドバンは意外✨」

ロータスさん「はい、、、好きです。。。お休みの時には、首がもげるほどヘドバンしたり、モッシュピットにブッコんでいってモッシュしちゃったりしています」

魔女「巫女の舞はあんなにエレガントなのに、、、その実はゴリゴリのメタル女子とは、、、そのギャップ好きー!!!」

ロータスさん「最近は、巫女とメタルの切り替えも早くなりました。ふふっ」

魔女「さっすがー!」

実は巫女としてのストイックで淑やかなロータスさんに緊張をしていた魔女だっが、意外な一面を知って「人間界ではさー、ロータスさんの舞、、、秋雨前線と言われているんだよー」と、、、いつものノリで話を弾ませることができた魔女なのだった。

そして次のフェスに一緒に行くことになりましたとさー。

おしまい。


(多様な”美”を象徴する ロータス・蓮)
蓮というと、泥の上に美しく咲く華というイメージを浮かべる方は多いかと思います。
日本においては仏教的な意味合いを持ち、泥のような悪意に満ちた世の中にあっても善行を行い、真を生きる象徴として思いをはせることもあります。
また、栄養豊富な泥から生まれる美しき華として、多様性の象徴としても表現されています。

ハーバルフェアリータロットでは、後者の「多様性の象徴」としてのバランス感覚を描きました。

(ブレンド例)
美肌
ロータス + レモングラス + ローズヒップ
集中
ロータス + ペパーミント + カモミール・ジャーマン

(その他)
蓮茶には種類があります。

①蓮の葉を乾燥させた「蓮葉茶」
②緑茶に蓮の花の香りづけをした「蓮花茶」
③蓮の実の芯を乾燥させた「蓮芯茶」

②はベトナムお土産の定番、ハーブティーというと①になります。
蓮の実も食べることができます。

そして、蓮の茎の部分は皆さんご存じの「蓮根」です。