第8話 剣士レモングラス色々斬っちゃう

剣士レモングラス

レモン四兄弟の一人「剣士レモングラス」は、色んなものをバッサリさっぱり斬ってしまう能力を持っています。
レモングラスティーを飲むと、レモンの香りとともに口の中にさわやかさが訪れ、そして気持ちにゆとりができるアノ感覚。。。剣士レモングラスの刀さばきによるものかもしれません。

魔女は剣士レモングラスに何か頼みごとをした様子。。。

剣士レモングラス(以下剣士LG)「そうだな魔女。まず、俺がこれをやる意味をおしえてくれまいか」

魔女「これはもう剣の達人のレモングラス殿にしかできないから。うん。その一点」

剣士LG「なるほど、、、この伸びきって生え広がった雑草を刈れるのは、俺にしかできない仕事というわけだな。ふむ」

魔女「そうそう、その素敵な2本の刀で、バッサバッサと刈り取ったならば、きっと一面にレモングラスおよか香りがするに違いない。うんうん」

剣士LG「ふむ。魔女は俺たち妖精がイメージの力なんとでもできることは置いておき、あえて草刈りという作業をお望みなのだな」

魔女「そゆこと~♪」

剣士LG「ふむ、、、よかろう。その代わりと言ってはだが、先日迷える人の子とであったのだが、その子が人間界でもこの国で学んだことを生かしてより良い生き方ができるように見守ってはくれまいか」

魔女「あー、ネトル王子が話していた子だねー。OKいいよー。でもさ、レモングラス殿が直接サポートに行ってもいい気もするけど???」

剣士LG「俺の欠点はすぐに何でも切ってしまうところ。。。そして切れ味が良すぎて時に人間には酷なのだ。。。あの時は、カレンデュラ殿に手当をしてもらったのだが、人間をよく知っている魔女にもっと的確なサポートをお願いしたいのだ」

魔女「カレンデュラって、マリーの親戚の子か!てかてかー、レモングラス殿ってさー、真面目で手厚いねー。女子にモテるっしょ」

剣士LG「そうさな、時折ずーっとついてくる女の子はいるが、、、ただただ俺を見ているだけで、近くには来ようとせんのだ。それくらいであるかな」

魔女「えーっと、えーっと、それアカンやつやない?」

剣士LG「ん?そうなのか?数年置きにそのような女の子が現れるのだが、、、いつも気が付くといなくなっておる」

魔女「OMG。レモングラス殿、、、鈍すぎー」

 

何が鈍いかわからぬまま、レモングラス殿は一気に魔女の家の庭の雑草を刈り上げ、レモングラスのさわやかな香りで満たしましたとさー。
硬派すぎて恋愛感情に鈍いレモングラス殿だけど、その分人の心の迷いを断ち切ることには全力。
そして、必要とあらば何でも斬っちゃうのでしたー。

おしまい。

※【薬草魔女Mayaからのぉたより。】第23号 2015.01.31 の内容をもとに新たにストーリーを作りました。
※迷える人の子 2022年8月14日発行 「Guide to the Herbal Fairy Tarot」に登場。


(さわやかさの代表レモングラス)

レモングラスは、ポットに熱湯を注いだ瞬間から、レモンの香りがふわっと立ち込めてきて、もうそれだけで癒されてしまいます。

レモンのさわやかな風味に、ほんのり甘さと、またイネ科独特の穀物感がするのが特徴です。

癒しのみならず、抗菌・殺菌に優れ、風邪やインフルエンザによる諸症状を緩和してくれます。
優しい中にバッサバッサと不要なモノを断ち切ってくれる強さを感じます。

(ブレンド例)
食欲増進
レモングラス + オレンジピール + エルダーフラワー
風邪予防
レモングラス + エキナセア + ペパーミント
眼精疲労
レモングラス + アイブライト + ローズヒップ

次回は「第9話 魔女ローズマリーのピンポイント癖」です!