続・ミント先生

ワイルドストロベリーくんは、ワイルドストロベリーでしかないのに、なぜかローズマリーさんを目指している。

ローズマリーさんを好きで、憧れてるという割には、すごく彼女を憎んでる。
だから、どんどんワイルドストロベリーくんの良さが曇ってくる。

曇りで、今のワイルドストロベリーくんは、花も咲かず実もならない。
ワイルドストロベリーくんには、ワイルドストロベリーくんしか咲かせられない花があるし、とっておきの実がなるんだよ。

とっても強くて、エレガンツっde高貴なローズマリーさん。
料理やお茶にと、みんなにかわいがられている。

うらやましい?

だからって、ワイルドストロベリーくんは、ワイルドストロベリーくんでしかない。

ワイルドストロベリーくんが、自分のありのままの姿、素材に気づいて、それを生かす試行錯誤をしてこそ、花が咲き実がなるんだよ。
その美しい花と実を見た人は、きみをとっても愛しく思うだろう。
君の素材を活かしきって輝いてるその姿を、愛しく思わないわけがない。

そう、厳しいことを言うけど、今の君はと~~~っても怠け者だ。
自分を生きてない。
ローズマリーさんのマネをして、彼女のエネルギーで生きようとしている。
まるで、ヴァンパイア。

ワイルドストロベリーの葉っぱをお茶にして、ローズマリーさんと一緒に飲むと、それはそれは最高に人を癒すお茶になる。

そう、すべては役割だ。

無いものねだりをして、魂をくもらせるより。
自分の素材を知ってそれを活かす努力をした方が、君が輝く。

そして、ローズマリーさんに憧れながらも、内面では嫉妬に狂って、ローズマリーさんを無意識に呪うより、心で和解して自分を赦した方がいい。

さぁ、もう気づいただろう。

君は、今から君を生きるべきだ。
そして、花を咲かせ実をならせ、「君にしかできない」安らぎを人々に配るんだよ。

そう言って、ミント先生は泣きじゃくるワイルドストロベリーくんをそっと優しく抱きしめるのでした。

※ある日、ベランダのワイルドストロベリーくんが伸び悩んでいるように見えたときに、「誰とも比較しないで、君ならできる」と声掛けしたら、その後すぐに花と実がなったという経験をもとにできた話です。きっとたまたまのタイミングだったのでしょうけど、その時ワイルドストロベリーくんにかけた言葉は、自分への言葉だったのだと思います。それだけに、ワイルドストロベリーくんがすぐさま花と実を見せてくれたことは、自分への自信になりました。ありがとう!

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