お母さんだんでぃライオンは、自然界のおきてに習い、
わが子を谷底に突き落としました。
がけの中で芽を出す子供たち。
でも、芽を出さない子供たちもいる。
お母さんは、風の精霊に頼み、その子を、美しい肥沃な土地へ導いてもらいました。
その子が得意とする場所で、全員が芽を出すまで、母は、あきらめません。
お母さんは、「自然界は厳しいおきてがある。」といいます。
しかしながら人間も、そのおきてに習って、突き落として芽を出さない子は、そのままほっといていいのですか???
こうも、言います。
この子には、この環境はあわないのだと悟ったら、
ちゃんと救出して、適した場所に連れて行き、そこで生きることを教える。
もともと、戦場などなかった。
戦場にしたのは人間の欲です。
だから私たちは、「おまえはおまえなりに精一杯生きればいいのだ」と、
そう言い続けることにしています。
それが、私たち野に咲く花の務め。
「どんな時も、あなたらしく咲きなさい」と、
そう言い続けるために、
どんな場所にも咲いてみせます。
貴方が、笑える場所で生きなさい。
貴方にはその権利がある。
そう言い続ける。
厳しさの中で生きることを決めた子もいる。
優しさの中で学ぶ子もいる。
自分が出来たことを押し付けるのではなく、
その子にとっての最善の教えを。
そう、お母さんは祈り続けています。