第6話 魔女見習いローズの決意

魔女ローズ

妖精の赤ちゃんは成長すると、同種の親元で育てられます。
その親が持つ特技を磨き、一人前の職人となるのです。
職人になると、その種の名前を受け継ぎます。
ローズだと、ローズ・○○○○○といったように名前が付きます。
ローズは自信と優雅さを伝えるのが使命。
ですが魔女ローズに名前はありません。
ぜならば、異種のローズマリーに弟子入りしたからです。
その弟子入りまでのお話。

ローズ「魔女にご相談があります!」

魔女「なぁに♪ローズちゃん」

ローズ「子ども扱いしないでくださいな。今日は本気のお話です」

魔女「どうしたの?」

ローズ「私、もうすぐ親元に引き取られるのですが、それを望んでいませんのです」

魔女「え!不良になっちゃうの!ガーン!二輪とか乗り回しちゃう感じ?」

ローズ「・・・魔女!真剣ですっ!もうっ!!いや、説明が足りなかったです、申し訳ないです」

魔女「ごめんね茶化して、それで理由は?」

ローズ「私、わたくし、、、ローズマリーさんの下で魔女見習いとして弟子入りしたいのです!」

魔女「ほうほう、、、自身と優雅さではなく、知恵と知識を届ける存在になりたいというわけだね」

ローズ「はい!私エルダーかーさんが本を読んだくださるのが大好きで、気が付くと本のとりこになり、妖精国立図書館の本を皆読み終わってしまったんです。つまらないと思っていたある時に、ローズマリーさんがいらして、読んだことを生かせるといいですねと仰ったの!私、わたくしはその言葉に電気が走ったのです」

魔女「ローズマリー、、、罪な女だ。。。てかてか、全部読み終われる貴方は素敵すぎるよ。これはぜひ国王に要相談案件ですなー。急がねばデス!」

ローズ「ありがとう!魔女!」

魔女「お安い御用だよ♪ローズを受け継ぐ子たちは沢山いただろうに、よく流されずに自分の気持ちに正直でいたね。これは妖精としてとても大切なことです。そりゃー、持って生まれた才能を生かすにこしたこたぁーないけど、でもさ、本心を裏切るほどであってはいけない。そしてローズちゃんは同種にない本を読む力を特別に持って生まれてきた。あなたはそれを誇りに思い、ただ生かせばいい。妖精界にそれをおかしいと思う存在はひとりもいない。国王はすんなり承諾するでしょう」

妖精国で初めてこれまでにない才能をもった子が発生した。
それが魔女ローズ。彼女に名前はない。
魔女見習いになった時のお話は、また次に。。。

妖精の魔女と、人間から妖精化した魔女は少し違う。
そのお話もいずれいたしましょう。

おしまい。

※【薬草魔女Mayaからのぉたより。】第21号 2014.11.30 の内容をもとに新たにストーリーを作りました。


(自信の象徴ローズ)
ホルモンバランスを整えるだけでなく、その優雅な香は、自分の中の気品と自信を取り戻させてくれます。
クレオパトラはローズの花びらで満たしたお風呂に入ってたとか、入ってなかったとか。(どっちー)
頑張ってる自分素敵です。という気分にさせてくれるローズは、女子の見方。
思う存分使い倒してしまいましょーう。

(ブレンド例)
自信
ローズ + オレンジフラワー + 紅茶
ローズ + ジャスミン +ペパーミント
美肌
ローズ + ロータス + エリカ + レモンマートル
ローズ + マリーゴールド + ペパーミント + 緑茶

(その他)
ローズジャム → 材料を水と砂糖で煮込んで出来上がり~♪(材料はできればミルで粉にしてね)
ローズビネガー → 材料を瓶に詰め込み、お好みのビネガーに2週間浸して出来上がり♪
ローズチンキ → 材料を瓶に詰め込み、40度以上のお好みのお酒に2週間漬け込んで出来上がり♪

3種とも材料は一緒ー。

ドライローズ・レッド(ピンクでもOK) 沢山
レモンピール か オレンジピール か レモンマートル 少々
ローズヒップ 適量
ローズマリー 一つまみ

ローズのみで作ってもいいのですが、魔女的にはイマイチ物足りない味になるのでブレンドして作ってます。
ジャムはパンでもアイスにかけるでもOK。
ビネガーは、水や炭酸で割ってもいいしドレッシングとしてもGood!
チンキは、お酒として楽しんでもいいし、ハーブティーに1,2滴垂らしてケア用で使用してもOK。
チンキでローズクリームやローションを作るのもいいですね♪

次回は「第7話 仙人ミントはなんとなく生きてる」です!