第13話 治療師マグワートの優しみ

治療師マグワート

魔女「愛弟子マグマグよ、元気にしとるかね」

治療師マグワート(以下マグマグ)「その呼び方をするのはお師さんあなただけですよ」

魔女「いやお前もなー!お師って、北〇の〇読みすぎじゃーん」

マグマグ「人間界の読み物を教えたのは、あなたですから。。。そして俺はこうなった。。。」

魔女「これからも世紀末救世主伝説並みに、その一子相伝の治療法にて癒してくれたまえ!」

マグマグ「・・・・・・は、はぁ。。。いやそうではなくてですね、みな見ているようで見ていないなーと思うことが増えまして、、、特に俺はこんな容姿だから”悪魔”だと驚かれるんです」

魔女「黒服に角って人間からすると怖いシンボルだもんね」

マグマグ「先日はケガした人間の子に手当しようとしたら、悪魔だと、、、角は茎で、おれは治療師だと、、、まぁ、その子は勝手に決めつけると本質が見えなくなることに気づいてくれましたけれど、、、俺のことだけじゃなくて、ほかの相談も何回同じことを言うのだろうってため息が出るようになっています」

魔女「マグマグちょっと疲れてるね、ちょいとばかり休みなー」

マグマグ「え・・・」

魔女「無明に光を灯すのが我々の仕事だからさ、見てるようで見ていないことを伝えればそれでいいんだよ。なんでなんだーと悩んだり、時にそれに怒りを抱くのはお門違い。さらに何度もめんどくせーなーんて思うのはプロ失格、そりゃ単なる治療師の怠慢」

マグマグ「ぎゃー、ズバッときたー、刺さるどころじゃないです、ズバッとやーらーれーたー!(でもどこか嬉しい、お師さんきゅーん❤)」

魔女「マグマグどMだもんね、うんうん。人間という存在が学びを初めて何千年もたつけど、その始まりの頃とおなじお悩みに我々は答えているわけよ、そのくらいの時間の流れなわけ。それを無理に急がせるのは自然ではないよね。マグマグは優しい。妖精の中でもより良くの思いが強いから治療師になった。でもね、優しさも度が過ぎると押しつけになる。固定された常識にとらわれている時に答えが出ずに人は病む。そこに手を差し伸べる君が同じようにとらわれていてはいけないよー。そっと見守るも優しみだよ。そして時に自分で考えることを諦めた人間に渇を入れるのも優しみだからね。君がどうこうしてあげて、その人間の宿題とっちゃダメ。君が背負ってどうするー。」

マグマグ「きゅーん❤きゅーん❤」

魔女「あ、もうきゅーんしか聞こえないけど、その様子だと理解しまくったみたいだから、もう帰って休みなー」

マグマグ「きゅーん❤(はーい)」

固定観念で病みかけていることに気づかされた治療師マグワート、治療院に「バカンスに行ってきます」と看板を掲げ2週間ほど休暇を楽しみました。
人の学びを見守ることを学んだ彼は、それ以降ますます役割に励み、、、、

「真実を知るから怖いけど、でもすごくスッキリして癒されて前向きになれる!」

スピリチュアルスポットとして有名になりましたとさー。

日本では「魔王」とか「天狗」って呼ばれてます。

おしまい。

(思い込みを払っちゃうマグワート)

とらわれから解放するための、厄除け、浄化、治癒に使われてきたマグワート。
日本ではお灸に用いられています。韓国にはよもぎ蒸しがありますねっ✨
お灸のもぐさは「ヨモギ」「オオヨモギ」が、西洋ハーブティーでは「オウシュウヨモギ」が定番です♪
これを書いている時に、ヨモギを採ってもみ込みそれを傷口に当てて止血するんだと母に教わったことを思い出しました😊

あー、煮詰まってきだぞー、なんだか肩首が重いぞーと思った時には、ぜひ「ヨモギのお風呂」に入ってみてください。
ほんの少し粗塩を入れるのもGood!

ブレンドするというよりは、ここぞ!という時にシングルで用いるといいなーという子です✨